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「ドキドキのうち」と「英語キャンプ」

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○○ make ×× happy.

(○○は××をhappy(幸せ)にさせます。)

 

私が覚えている英語の文法は

この使役構文くらいである。

 

××には「me(私)」だとか、

「you(あなた)」だとか人が入り、

happyの箇所には形容詞が入る。

 

つまり「○○という主語が、

××という誰かをどんな気持ちにさせるか」

という状況を説明する文で多く使われる。

 

このグローバル化が叫ばれているご時世に

ノリと度胸と使役構文だけで生きてきた。

 

そんな私が、どういうわけか外国人と

キャンプをすることになってしまった。

 

「人数が足りないから参加して」と言われ、

国際交流を目的としたそのキャンプに

のうのうと参加をしてみた。

 

しかし、英語が十分に使えないうちは

キャンプ初日からオドオドしていた。

 

同じ班には、留学経験有りの

英語が堪能な日本人女性がひとり、

少し大人しめのアメリカ人女性ひとり、

それから、映画「天使にラブソングを」の

主人公でおなじみウーピー・ゴールドバーグ

そっくりのジャマイカ人女性という

4人のグループになっていた。

ウーピーさんを知らない人のために

班構成を図にすると、こんな感じである。

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キャンプは7月に行われ、

2日間の日程でスタートした。

 

「日本文化を味わおう」ということで

そうめん流しや七夕飾りを作って

交流していくことがメインだった。

 

その間中、基本的には全員英語で

コミュニケーションを取っていたが、

その言語レベルは私にとって、

遥かに追いつけないところにあった。

 

そうこうしているうちに、

1日目の昼食の時間になった。

 

ウーピーさんは、

キャンプ初日からあまり喋れない私を

気遣ってくれていたようで、

自分のご飯を持って

私の隣の席へやって来てくれた。

 

そして、恐らく日本語に訳せば

「大丈夫よ、自信を持って!」

という旨の言葉を掛けてくれた。

 

その言葉を聞いていた

日本人女性もアメリカ人女性も

「そうよ、もっと気を楽にして」的な

文言を寄せてくれた。

 

安心したうちは

英語に苦手意識を持っていること、

言葉が合っているのか不安なこと

全て正直に話した。

 

すると、その拙い英語を汲み取った

ウーピーさんが微笑みながら

スラスラと英語で返してくれた。

 

日本人女性の翻訳によると、

「何でもいいから思ったことを

簡単な表現で言ってごらんなさい。

『空が青い』とか『花が綺麗』とか

そんな感じでいいのよ!」

とウーピーさんが言ってくれたようだった。

 

翻訳を聞き終わると、ウーピーさんは

「さ、食べましょ食べましょ!」

と、その場を仕切り直してくれた。

 

なにからなにまで優しい人だなぁと

感動に近いものを覚えた。

 

「難しいことを言って

会話を続けようとしなくても

思ったことを言えばいいんだ。」

 

ウーピーさんの言葉をうけて

早速実践してみようと思った。

気持ちを改めるように、箸を持ち直した。

隣を向くと、ウーピーさんは美味しそうに

ウインナーを食べていた。

そして、「ここだ」と確信した。

 

Wiener makes you happy !

(ウインナーは あなたを 幸せにするね!)

 

うちの突然の英語に驚いたのか、

ウーピーさんは目を丸くした。

 

そして、その直後口から笑みが零れた。

微笑んだ彼女の顔を見て安心した。

 

隣を見ると、アメリカ人女性も微笑んだ。

いや、微笑むというよりは、

腹を抱えて笑っていた。

 

ん?

よくよく見ると、ウーピーさんも

微笑んでいるわけではなさそうだった。

ヒーヒー言いながら笑い転げていた。

 

状況が全然掴めないが、

とりあえず皆が笑ってくれたので

うちもヘラヘラ笑うようにしてみた。

ウーピーさんの大きな笑い声は

別グループの外国人をも引き寄せた。

 

何があったのかい?と寄ってくる外国人に

えらく笑いをこらえながら

この状況を説明するウーピーさん。

 

すると、それを聞いた外国人も

大爆笑をし始めたのである。

瞬く間に参加者全体に伝播した。

 

うちも、なおさら空気を読んで

ヘラヘラしておくことにした。

 

依然として、何がそこまで受けたのか

理解していなかったが、皆が笑うので

ドヤ顔を決めて喜劇王の気分でいた。

 

 

そんななかで、たった1人

同じグループの日本人女性が

非常に心苦しそうな表情をしていた。

 

そこに目が合うと、

彼女は日本語でこう教えてくれた。

 

 

「ウインナーは英語の俗語表現で

   陰茎って意味があるから、

   多分、そっちで伝わっているよ‥」

 

 

 

 

 

 

ウーピーさんの大きな笑い声、

それにつられた周りのガヤガヤとした声、

日本人女性のなんとも言えない表情、

そして、うちの真顔。

 

 

その真顔のまま、

おかわりをするフリをして

その場を後にした。